繊維・未来塾

繊維・未来塾とは
日本の繊維産業を取り巻く情勢は厳しさを増しています。しかし、その一方で国産製品の巻き返しへの動きも強まっています。日本の感性、機能性などを付与する技術力、商品開発力で国内生産基盤を固め、市場を世界に広げようとしている企業は少なくありません。中でも繊維の川中企業(織、編物、染色加工メーカーなど)は、「自分で作り、自分で売る」企業を目指し、新たな展望を見出そうとされています。しかし、川中企業だけの挑戦では、日本の繊維産業の維持存続は容易ではありません。素材メーカーから商社、アパレル、小売店、さらには繊維機械メーカー、大学などが一体となって取り組んでいくことが不可欠であると考えます。 そのためには、すでに繊維各分野で進められている様々な企業間、地域間交流から産官学連携をさらに推し進め、オール・ジャパンの総力をあげる態勢を、より発展させることが望まれます。とくに次世代を担うリーダー達が、新たな視点で交流し、学び合い、それぞれの企業でのモノ作り・販売体制を強化、これにより新たな産業基盤を構築していくことが望まれます。そのモノ作りは日本の特徴を生かし「エンドユーザーに購買意欲を起こさせる」ものであり、「メード・イン・ジャパンで世界へ」の広がりを、より確かなものにしていくことが必要です。 こうした思いを込め、「繊維・未来塾」を創設しました。
目的
(1)日本の感性、技術力、商品開発力を生かしたモノ作りの経験交流、研究発表、支援
(2)日本の繊維・ファッション産業の次世代を担う人材育成
(3)「メード・イン・ジャパンを世界に広げる」ための経験交流、研究発表、支援
(4)小売店頭で売れる商品の開発、生産、販売体制構築、具体化、ビジネスモデル作り
(5)産官学連携強化―「産」のニーズと「学」のシーズ対応の具体化
(6)産業動向、経営実学、海外動向、技術関連などの講座の開設

経営、モノ作り、商品開発、輸出、人材育成などをテーマにした講義をおこないます。毎回、討論の場を設け、交流会も予定します。塾生の要望に対応した講義、時代に合ったテーマで特別講演も行います。更に繊維産地訪問、会員企業の工場見学等による「モノつくりの現場」を学びます。
行事一覧