繊維・未来塾とは
日本の繊維産業を取り巻く情勢は厳しさを増しています。しかし、その一方で国産製品の巻き返しへの動きも強まっています。日本の感性、機能性などを付与する技術力、商品開発力で国内生産基盤を固め、市場を世界に広げようとしている企業は少なくありません。中でも繊維の川中企業(織、編物、染色加工メーカーなど)は、「自分で作り、自分で売る」企業を目指し、新たな展望を見出そうとされています。しかし、川中企業だけの挑戦では、日本の繊維産業の維持存続は容易ではありません。素材メーカーから商社、アパレル、小売店、さらには繊維機械メーカー、大学などが一体となって取り組んでいくことが不可欠であると考えます。 そのためには、すでに繊維各分野で進められている様々な企業間、地域間交流から産官学連携をさらに推し進め、オール・ジャパンの総力をあげる態勢を、より発展させることが望まれます。とくに次世代を担うリーダー達が、新たな視点で交流し、学び合い、それぞれの企業でのモノ作り・販売体制を強化、これにより新たな産業基盤を構築していくことが望まれます。そのモノ作りは日本の特徴を生かし「エンドユーザーに購買意欲を起こさせる」ものであり、「メード・イン・ジャパンで世界へ」の広がりを、より確かなものにしていくことが必要です。 こうした思いを込め、「繊維・未来塾」を創設しました。