第31回秋季セミナー「繊維+α=価値∞を目指して」

開催日:2024年11月14日(木),15日(金) / 
会 場:大阪科学技術センター
特別講演
11月1日(水)13:00~14:00
「市場を広げる「機能を体感できるウエア」」
ダイセン(株)(繊維ニュース)代表取締役社長 東 清弘
吸湿発熱素材や接触冷感素材を使った肌着など、素材そのものが肌に触れ機能を訴求する衣料品は今やコモディティ化し、誰もが愛用するアイテムとなっている。一方でここ数年、市場を拡大し続けているのが電動ファン(EF)付きウエアやアシストスーツなど、素材そのものではなく、構造や機能を物理的に伝えることで「機能を体感」できるウエアである。EFウエア、アシストスーツを例に、その動向や市場を解説する。
11月1日(水)14:10~14:40
日本繊維機械学会賞「技術賞」受賞講演(1)「高性能FDY設備の開発」
TMTマシナリー(株)技術本部技術部 部長 杉山研志
今回の開発機では、独自のSラップ糸道の導入と、高濃度油剤と専用油剤ノズルの開発により、加熱ローラー上の糸揺れを解消し、必要糸加熱時間、加熱長を大幅に短縮することができた。その結果、設備の省スペース、現場作業員削減、生産性向上、省エネ、現場環境温度の低減など飛躍的な性能向上を実現したので紹介する。
11月1日(水)14:50~15:20
日本繊維機械学会賞「技術賞」受賞講演(2)「複合紡糸技術NANODESIGNⓇによる新素材“Camifu”の開発」
東レ(株)繊維研究所 研究員 松浦知彦
本講演では、当社独自の複合紡糸技術NANODESIGN®の繊維断面の精密制御により実現した、和紙のようなぬくもりがあり、やわらかく、さらっとした心地のよい肌触りと、吸汗速度や汗のべたつき抑制などの優れた機能性を両立する高機能快適衣料用テキスタイル「Camifu(カミフ)」について報告する。