第29回秋季セミナー「繊維機械と繊維の未来」

開催日:2022年11月1日(火)、2日(水) / 
会 場:ハイブリッド開催 会場:大阪科学技術センター(大阪市西区靭本町1-8-4),オンライン:Microsoft Teams  ※状況によっては完全オンライン開催へ変更する場合がございます。
特別講演
11月1日(火)13:10~14:10
「世界と共に躍進する繊維機械技術」
村田機械(株)常務取締役 繊維機械事業部長 正井哲司
様々な要因による電子部品の供給不足や材料高騰などで厳しい環境の中、日本の繊維機械メーカーはその技術力と高品質を世界へ問うべく日々戦っている。イノベーションと呼べる技術は簡単には生まれないが、過去の歴史や背景を振り返り、ゲームチェンジに繋がった事例を交え、技術開発が未来を変えるチャンスについて語る。

※印刷会社の不手際により、学会誌8月号会告1ページに掲載の正井哲司様の講演概要に誤りがございました。この誤記によりご迷惑をお掛けしました関係各位に深くお詫び申し上げます。
11月1日(火)14:20~14:55
日本繊維機械学会賞「技術賞」受賞講演(1)「モーションセンシング技術を用いたレッスンソリューション」
帝人フロンティア(株)技術開発部 安光 玲
本製品は、今後のデジタル化社会のDXに向け、高度な機能繊維の特徴を活かした繊維製品化の技術と、からだの動きをとらえるモーションセンシング技術を融合させた次世代ウェアラブルソリューションである。からだの動きをとらえるウェアラブルのモーションセンシング技術を駆使し、ゴルフでの正しい姿勢である体幹軸を習得するレッスンソリューショとして、2021年2月より市場展開を開始。繊維業界として初めて日本プロゴルフ協会PGAの公式推薦品にも認定され、PGAとの連携も通じて、公認ティーチングプロ等から順次展開拡大を進めている。今後、ゴルフ領域での展開から、他スポーツ領域、リハビリなどのヘルスケア等の幅広い分野に展開し、社会のデジタル化への変革を促す次世代の革新的なビジネスソリューションを提供する予定である。
11月1日(火)15:00~15:35
日本繊維機械学会賞「技術賞」受賞講演(2)「不織布を応用したスキルレス毛髪巻き上げ道具の開発」
花王(株)加工・プロセス開発研究所 主任研究員 木部義幸
パーマ施術には高いスキルが求められる。一方で、美容業界では世界的に施術者のスキル不足が懸念されており、市場拡大における課題の一つである。我々はポリマーの形状記憶性や不織布の様々な特長を活用した新しい不織布カーラーを開発し、課題改善だけでなく新しいヘアスタイルを実現できる毛髪巻き上げシステムを開発した。